元はオエビに載せていた弓養父ネタです。















昨夜、焼肉屋の駐車場で撃さんがこんな事を切り出したので。
「っていうかさー、養父がアーチャー呼び出してもおかしくないよね」
「おお?!じゃあそれで弓養父いけるんじゃないの?!」
という訳で流れをここに記しておきます。

























ロードオブ弓養父






■出会い。


養父がアーサー王の鞘でセイバーを召喚しようとするも
その実、鞘が体内に入ったままの「士郎」であったアーチャーが呼ばれてしまう。




□■□シーン回想


「――君の階級(クラス)は?」
(アーチャー、少し何処か遠くを眺めるような茫洋とした視線をこちらに結ぶ。
切嗣『…成る程、戦士の目だ』)
「弓兵…アーチャーだ」
「そうか…セイバーを呼んだつもりだったんだけどなぁ。一体何者だい、君」
(切嗣、溜息)
「…………」
(アーチャー、)
「答えられないのかなもしかして」
「…………」
(切嗣、くるりと踵をかえす)
「まあ別に構わないけどね。セイバー以外であった所で肩透かし以外の何者でもありゃしない」
「…!」
(アーチャー、激高。
 切嗣、それを横目に鼻で笑う)
「まさか傷付いた?」
(切嗣、刻薄に)
「……かなり予定が狂ったんだから、それくらい許せよ」






■大まかな関係・そして……


アーチャーは士郎であった頃の自分が時々はみ出してしまい、マスターとしてそして父として。
なにより一人の男として。ぶつけようのない複雑な感情を持て余す。
戦士としてのアーチャーは使える、と切嗣は現状を思っていた程は不満を感じない。
その上記の様な感じとあいまりアンバランスさが返って興味深い。
しかし切嗣は切嗣の様々な行いや言動にアーチャーが眉を顰める瞬間を肌で感じ取っている。
(うちの養父は女の子の身体で遊ばず男の人の身体で遊びます。
 ポイ捨てしても良いじゃん男だしさ〜みたいな)
(そして受です)
アーチャーは見ていられないと口にはしないので切嗣は更に苛立つのです。





□■□シーン回想


アーチャーを置いて(監視番)夜の町に繰り出していた養父。
玄関に来るなり不機嫌な顔。現界したアーチャーが腕を組み待っている。
冗談めかして
「わざわざ出迎えかい?そういう訳でもなさそうだな」
「……いやな匂いがする」
切嗣、ぴくりと一瞬顔を強張らせ、更にからかい雑じりに
「匂い?煙草?それとも酒?それとももっと別なやつかな」
「……」
「知らない訳でもないのにまだるっこしい事を言わないでくれよ」
さもなければ放っておけ、と玄関の戸を開ける。
切嗣、追い越してきたアーチャーに腕を強く引かれ玄関の畳に放られる。
「ったいなぁ…!」
「風呂に入るなり寝るなり好きにすればいい」
「なっ」
早口に呟き消えて出て行こうとするアーチャー。
切嗣それを留める。
「何処に行くんだ!」
「…マスターには関係無いだろう」
「関係無い訳無いだろう……そもそも君は何様のつもりだ」
「……マスター。」
アーチャー、ばつが悪そうに。
切嗣、ヒステリックに叫ぶ。
「そんな目で見るんじゃない!」
アーチャー、鼻白んだ気配。
「…君の目に見られてると本気で吐き気がする」
視線を落とすアーチャー。そのまま立ち去ろうとする。
キィン、耳障りな音。
「……『僕が良いと言うまで動くな』、アーチャー」
「マスタ…っ!」
真逆、と目を見開くアーチャー。
間も無く、がくと膝を落とす。
そのままどん、とたたきに上半身も落ちる。瞬きも出来ず半開きの唇を震わす。
苦しげに眉が歪むのみ。
切嗣、見下ろしにやりと哂う。
「そう怯えるなよ…犯してやりたくなるだろ好みでもないのにさぁ」

顔面蒼白になるアーチャー。
切嗣、はすっぱに
「やーめた。面白くもなんともない」
立ち上がり靴をぽいぽい脱いで玄関に投げる切嗣。
アーチャーを完全に無視。
後ろを向いてアーチャーが近付いたことには気付かない。
アーチャー、いきなり切嗣を軽々と担ぎ上げる。
「は?ちょ、何これ」
すいすい廊下を渡り養父の部屋へ。
またしても放り投げられる養父。
荷物扱いかいと睨み上げた養父を逆に見下ろす
「人をその気にさせておいてそれは無いだろう、マスター」
少し焦りを隠せない養父。視線をそらして
「…ハッ、人ですらない癖に大仰な事を言ってくれる」
「……ああ、そうだ。人ではないな」
アーチャー完全に無表情。
「それを人でなしと罵ってみるのもまた一興ではないか?」

「う、あッ…は…あ…」
「……っ、」
ねちっこい愛撫とむりやりバック(いきなり体位)。
腰固定系で。
激しい動きだがいかにすれば自分に負担が掛からないか、
どうすれば楽しめるか本能的に知っている切嗣。
犯している筈が翻弄されるアーチャー。
どこかぎこちないセックスが切嗣を更に追い上げる。
畳に爪を立てながら投げ捨てられたコートの皺を気にし
手を伸ばすがその手をも絡め取られ指の間をつよく絞められても切嗣は身体を震わす。
「なんだ…あんたこんなのでも感じるのかよ」
早口、小声の呟き。
動きが止まる。
重み。
背中に生暖かい筋。
汗、いや、……
「……?」
振り返ろうとする切嗣。
ぐったりと肩甲骨に額をあてて覆いかぶさるアーチャーにそれを阻まれる。
アーチャー「(こんな事がしたい訳ではない)」
切嗣に全身から伝わる震え。
切嗣「(じゃあなんだってこんな真似を)」
アーチャー脱力、抜ける(笑)。
ゆっくりアーチャーの腕から抜け出す。
アーチャー涙こそ流れては無いが酷く子供じみた表情。
膝をさすりながら畳に座り込む切嗣。
「…ちょっと」
「……」
「ったく。子供かい君」
「っ!」
「……世話がやけるよ」
座ったアーチャーの膝に乗り上げる切嗣。
切嗣、厭味の無い微笑みを浮かべる。
「途中で放り出す奴があるか」
初めて唇を合わせる二人。
静かな律動が始まる…。(座位)







■余談

神父&ギルガメVS切嗣&アーチャーはサーヴァントのが先に殺気立ってます。
あとやっと気付いたんですがアーチャー☆アーチャーで被ってますね。
乖離剣もあることだしギルガメにはこの場ではセイバーを名乗って頂きましょう(適当)。






■出会いと別れ


士郎に手を伸ばす切嗣を見て、
ああ、自分がここにいる意味。
自分を助け自分を許し、そして
この男を掬いたいがために自分―アーチャーと士郎―が存在するのだと気付く。
微笑みを思い出し、切嗣に別れをつげて逝くアーチャー。



□■□シーン回想・無し。上記そのまま。








     



    …突は弓養父を心から応援しています。